こんにちは!観光振興業務支援担当の阿部です。
アートトレイル「森の美術館」が期間限定オープン
2021年12月1日~2022年2月28日の期間に開催される、四万十町アートトレイル「森の美術館」に参加してきましたので、その模様をお伝えします。
舞台は幻の鳥としてあまり見られなくなった、ヤイロチョウ(八色鳥)が生息する秘境、高知県四万十町下津井。ヤイロチョウは四万十町の鳥として指定されており、県の天然記念物でもあります。
土佐大正駅からルイーゼ号(臨時便)に乗り、国道439(通称:よさく)の細い道を進んでいくと左手に津賀ダムが見え始め約15分程すると、アートトレイル「森の美術館」の玄関口へと到着します。
ギャラリーは廃線跡が残るトレッキングロード
下道(しもどう)から下津井までの廃線跡を整備したトレッキングロードは、かつてトロッコが走っていた鉄道跡。全長約8kmの道のりには、国際的なイベントで活躍している若手アーティストの独創的な作品が展示されており、湖畔に映えるやわらかな自然の揺らぎを感じながら、アート鑑賞を楽しむことができます。
トレイル入口から約2kmほど歩いたところに、久良川(ひさらがわ)休憩所があり、ここから見える遊覧船が浮かぶ景色もまた絵になります。また、5月~6月には無数に飛び交う蛍も見られ、四季折々の季節を楽しむことができます。(ちなみにトイレはありますが、なるべく土佐大正駅で済ませておいたほうが良いです!)
ここは国有林から切り出された木材を運搬していた森林鉄道跡で、石畳や、トンネル、橋、その全てが見事に自然にとけこみ、当時の姿をとどめています。晴れた日には梼原川の水の青さがひときわ美しく見える絶景スポットです。
このアートイベントはしまんと街おこし応援団が観光庁事業の採択を受け、地域と一体となり開催しています。土佐大正駅から下道のトレイル入口、下津井の西村旅館を結ぶ臨時バスには、アーティスト、小野 留依聖さん(オノルイーゼ)デザインのヤイロチョウが華やかに描かれており、2月28日まで期間限定で無料運行しています。
ネイチャーガイドと西村旅館
交通アクセスが不便な土佐大正北部(奥四万十地域)は、それゆえに水と緑の美しさを堪能できる絶景スポット!
色鮮やかな苔の絨毯や、野鳥の鳴き声、すぐ脇には梼原川の支流と、まさに秘境と言える神秘的なエリアです。アートと自然が織りなす素晴らしい景観の中を進むにつれ、自然界へと引き込まれていくアドベンチャー感をぜひ体感してもらいたいです。
ヒメシャラや椎の木、栂の木、赤く染まったカエデの木々も美しく、ネイチャーガイドの中村さんによると、約500羽ほどのオシドリが生息するそう。野鳥の生態や木々に詳しいガイドがついてくれるオプション(要事前申込)もあるので、せっかくならこの機会に一緒に歩いてみるのはいかがでしょう。
トロッコ道を突き進み、7つのトンネルを抜けると、下津井ののどかな田園風景にたどり着きます。
耳をすませばトロッコが走る音が聴こえてきそうなほど、日々の喧嘩を忘れ、心が安らいでいる瞬間を感じ取ることができるはずです。
ゴール地点となる西村旅館さんのお手製弁当を味わえるのもこのコースの醍醐味!
イタドリの酢の物や丁寧に下処理されたゼンマイ、大豆を揚げ味噌で味付けしたという、地元の食材を使ったボリューム満点のごはんは格別。旅館のベンチに腰掛け、色鮮やかな紫式部の実を鑑賞しながら3代目のお母さんとの会話を楽しむのも、のどかな下津井時間を感じられる和やかなひとときです。事前予約のオプションですが、こちらもぜひ堪能してください!
いかがでしたか。
電波の届かない自然散策ロード。木材生産事業が盛んだった歴史と現代クリエイターが融合する世界へ「わざわざ」足を運んでみては!?
下津井のシンボル、めがね橋もどうぞお忘れなく!
<参加アーティスト>
オーストリアの「アレス・エレクトロニカ 2019」、モントリオールのMUTEK、Tokyo 2020 オリンピック閉会式などに出演しているAkiko Nakayama (中山晃子)、VJとしてフジロック、サマーソニック、MUTEK.JPに参加するほか、AUDIなどブランド企業にも映像作品を提供するManami Sakamoto、フジロックなど大型フェスへ出演の Gravityfree など。国内外で注目を集める気鋭のクリエイターたちが名を連ねる。
※アーティストは随時追加される予定
四万⼗町アートトレイル「森の美術館」
開催期間/2021年12月1日(水)〜2022年2月28日(月)※元旦運休
入場無料、期間中は臨時バス(無料)を運行
問い合わせ先:しまんと街おこし応援団 事務局引用元:VOGUE LIFESTYLE / NEWS
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/2021-12-10-shimanto
この記事を書いた隊員
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