男ットコ前な志和の漁師たち

毎日のように海に出ていると、たまに日焼け止めを忘れてしまう。

そんな日の夜は体が焼けるように熱く、寝苦しいことこの上ない。

でもどこか、充実感に満ちている。

筋トレ後の筋肉痛のような、あの感覚。。。

 

皆さまこんにちは!

「太平洋に面する志和地区の地域支援及び活性化」担当の安村です。

暑い日々が続きますね。ネットで調べてみると、どうやら今年の夏は例年に比べて暑いそうですよ。でも、本当に今年が特別暑いのでしょうか?「地球温暖化の影響で…」とか「ラニーニャ現象が発生して…」とか、色んな表現方法で「今年は暑い!」と毎年言っているような気がして、毎年絶妙なキャッチコピーをつけるボジョレーヌーボーに対抗しているんじゃないかと思っています。誰が何のためにやっているのかはわかりませんが☻

そんな猛暑当たり年のこの時期、私は志和の漁師さん達と海にでています。漁のお手伝いをしているわけではなく、志和の漁が枯渇しないために「稚エビ(伊勢エビの赤ちゃん)の漁礁づくり」や「海藻保全」を行っています。

稚エビは他の生き物に食べられるリスクが高く、それを避けるためには隠れ家が必要になります。そこで、海上にロープを張り、杉の木を海中に吊り下げることで、稚エビが育ちやすい環境を整えていくのが「漁礁づくり」です。

 

重たい杉の木を船上で扱うわけですが、慣れていない私は立つのがやっとでバランスを崩しては船の中をヨロヨロしているだけで今のところなんの役にも立っておりません。。。

平均年齢還暦を超えてらっしゃる漁師の皆さんは、細かいロープワークや木枝を投げ入れる作業を軽々とやってのけます。

 

 

「海藻保全」は主に、海に潜ってウニの駆除を行います。増えすぎたウニが海藻類を食べつくしてしまうと、生き物が生育しない磯焼け状態になってしまうので、素潜りで一つずつ回収していきます。

 

 

初めてウニ獲りに同行した際、船上で使い物にならない私は泳ぎには少し覚えがあったのでここで挽回するために誰よりも多く獲ってやると意気込んでいました。しかし、海を知る男達に到底かなうわけもなく、初挑戦で獲れたウニはたったの4つ。対して漁師は一人あたり60~70。全くかなわない。。。と落ち込んでいる私に、「ほれっ。」とぶっきらぼうに差し出してくれたのは大量の貝と魚。漁師たちはウニ駆除をしながら、貝も獲り、魚を突いている。。。漁師に勝とうなどと浅はかな考えをしていた私の前に置かれたその晩の食材は、男としての器量の違いすら感じさせられるものでした。

 

 

また別の日に「これもっていけ。」と渡してくれたのは、とれたてのカツオ。私が、こんなでかい魚捌けるかなという顔をしていると「うちで食ってくか?」と言ってあっという間に捌いてくれ、気づけば宴会が始まっていました。なんとも気前が良く、豪快で、そしてよく飲む!!

 

 

志和の漁師は、とにかくカッコいい。心がなんとも男前な人たちだ。

 

皆さまもぜひ、地球温暖化でラニーニャで猛暑の日には、志和の海に遊びに来てください。

男ットコ前な人達に会えるかもしれませんよ☻

 

この記事を書いた隊員

安村真尚人
安村真尚人
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