着任のご挨拶(安村 真尚人)

「ニワトリ飼いたい~!!」 4度目の緊急事態宣言がでた東京の初夏、家のリビングで突如叫びだした妻。 この一言が私達夫婦を四万十町へ繋げる第一歩でした。   初めまして、4月より着任いたしました安村 真尚人(やすむら まなと)です。 私のミッションは「太平洋に面する志和地区の地域支援及び活性化」です。 今回は着任のご挨拶ということで、これまでの経歴となぜ妻が冒頭の一言を放ち夫婦で四万十町へ移住することになったのか、簡単にご紹介させていただきます。

自己紹介

海外へ行くのが好きで、大学時代はバックパックを担いで東南アジアや中東をふらふらと回っているような学生でした。大学2年の終わりには、大好きなオールブラックス(ニュージーランドのラグビー代表チーム)を生で観たいと思い、ちょうどラグビーワールドカップが開催される年にニュージーランドで1年間ワーキングホリデーをしていました。 大学を卒業してからは、3年間ほど国内の民間企業で営業をしていたのですが、学生のころからの夢だった「開発途上国で仕事をしたい」との想いから青年海外協力隊に参加し、アフリカのマラウイ共和国で地域住民の収入向上活動に従事していました。 マラウイでの活動を終えた後、途上国支援についてよりアカデミックな視点をもちたいと思い、地元福岡の起業家支援機関で働きながら、イギリスの大学院で「ビジネスと国際開発」を学びました。修士号取得後、国際協力機構JICAの民間セクター開発部門での業務経験を経て、現在、四万十町地域おこし協力隊として活動中です。  

なぜ四万十町のか

今後も途上国で仕事をしていきたいと思っていた最中、世の中はコロナウイルスによって大きく変わってしまいました。当然コロナ渦で支援を待っている人はたくさんいるだろうと思いつつも、なかなか現地へ行けないことへの葛藤がありました。 そんな中である日の夕食時に妻から放たれたのが、冒頭の一言。 「別に途上国だけがすべてじゃないんじゃない?地域開発で活躍できる場所なら日本にもきっとあるよ。とにかく私は、マラウイに居たときのようにたくさんの動物に囲まれて暮らしたいんだ!」と。 その言葉を受けて国内にも目を向けてみようと思い、新宿で開催されていた移住フェアに参加することに。このイベントで、恥ずかしながらそれまで名前も知らなかった四万十町と初めて出会い、青々と輝くポスターの自然に惹かれ、その翌月に四万十町を訪問。実際に見た四万十町の山・川・海・空の自然美は、私達夫婦が移住を決断するには十分でした。   マラウイ時代の妻の家  

私のミッション

私が担当させていただく業務は、「太平洋に面する志和地区の地域支援及び活性化」です。

志和の方々と一緒になって、地域のイベント企画・運営や特産品の魅力発信などを行っていきます。

こちらに来てまだ日は浅いのですが、私が感じる志和の魅力は、美しく広がる海はもちろんのこと、なんといっても温かい人々です。 なかでも嬉しく感じることは、志和の方々からよく「ゆっくりやりや。」と声をかけてもらえることです。マラウイの言葉で「パンゴーノ、パンゴーノ(ゆっくりゆっくり)」という言い回しが好きなのですが、当時仕事が大変だった時に救いとなった現地の方々のこの言葉を思い出し、焦らず気負わずマイペースでやっていいんだと志和の方々も思わせてくれます。 志和の海と集落  

最後に…

引っ越してきて3週間、まだまだ段ボールの片づけも終わってないのですが、最近はDIYにはまっています。ネジの締め方も危うい中で、せっかくの新しい環境だから色々と作ってみよう!ということでテレビボードや靴箱を制作中です。   妻からは、「段ボールもテレビ台もいいから、鶏を平飼いできる場所を探してこい」とつつかれています。。。 DIYと同じように、協力隊の活動でも、まずはなんでもやってみる。あせらず気負わずマイペースで進め、大事なところはしっかりとネジを締めて取り組む。 志和地区はじめ、町の魅力が少しでも伝わるよう発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!          

この記事を書いた隊員

安村真尚人
安村真尚人
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