窪川市街地活性化担当の岸です。
平成29年の夏に着任して、この7月末で3年間の任期を終えます。私が取り組んだ協力隊任務は幾つかありますが、最初の2年間は、主に商工会さんが事務局を担っていた「わいわい広場」というイベントで、いろいろな出店を試みさせていただきました。
自ら、わな猟で捕獲したイノシシでジビエ料理を振る舞ったり、四万十川で獲った鮎や、子供向けに駄菓子や綿あめを、はたまた地域から集めて来た地物野菜や地域の土産物販売を手掛けたりもしました。
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ジビエは2回ふるまい。猪がイベント前までに獲れるか、不安になりながらわな猟を行う
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食材の宝庫と言われる四万十町の地元野菜の直売も
窪川には、四国霊場第37番札所の岩本寺があり遍路道も通っていることから、お遍路さんの接待処を営んでいる石坂俊之さん夫妻の勧めで、お遍路さんが道に迷わないよう、町の3カ所に誘導板を設置しました。写真にあるのは、国交省の中村河川国道事務所に陳情して、設置していただいたものです。
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国道56号線の古市町交差点に設置されたお遍路さん向けの道案内
私が最も精力を注いだ取り組みは、高知県の補助事業を使った中心市街地活性化の取り組みです。町の活性化に意欲的な人材の皆さんにお声がけをして、まちづくりの話し合いを行った結果、今年の4月10日に有志が集い、「しまんと街おこし応援団」(団長:窪博正・岩本寺住職)を設立。今年度は7つの事業に取り組むこととしています。
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昨年10月に開催されたワーキングの様子
先行している事業の一つに、古書を生かして窪川市街地を魅力的にし、地域に観光客を呼び込もうという「しまんと古書街道」という取り組みもあり、この7月7日には、その1号館がオープンしました。
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テープカットの様子
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1号館に並べられた古書
古書街道事業は、高知新聞さんなどのメディアにも取り上げていただいた結果、既に5,000冊ほどの古書が集まっています。県内は、室戸から宿毛、遠くは関東圏からも古書をご寄贈いただいていて、本の引き取りに追われている状況です。
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拠点に置かれた自販機には、しまんと街おこし応援団のアピールも
当面は四万十にちなんで40,010冊の収集を目標としていることから、本ブログを読まれた方は、しまんと街おこし応援団(〒786-0005 高知県高岡郡四万十町本町3-15)まで、本をお寄せいただけると幸いです。
協力隊卒業後も県内に留まり、四万十町にも通い、仲間の皆さんと共に事業を継続して行きたいと考えています。
四万十町の皆さん、3年間ありがとうございました。今後も、顔を見かけたらお声がけいただければと思います。