2年目の花取り踊り

こんにちは。大正東部地区担当の小野です。 12月に入り、先月まで続いていた怒涛のイベントラッシュも一息ついたところです。 さて、四万十町に限らず、高知県内各地では秋の時期に「秋祭り」が行われています。秋祭り自体は日本全国の集落で行われているとは思いますが、高知県、特に高岡郡、幡多郡では「花取り踊り」という踊りを奉納します。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「花取り踊り」とは神社に奉納する踊りで、踊り子は『太刀(たち)』と呼ばれる、薙刀にボンボンのようなものをつけた物を持ち踊ります。役割は、主に成人が踊る「大太刀」、子供が踊る「小太刀」に分かれています。踊り方は集落によって様々で、円になって踊るもの、大太刀を小太刀が向かい合って踊るものなどがあります。花取踊りが踊られるようになったのは、この地域を昔納めていた津野氏の供養や、戦で敵を油断させるためなど諸説あります。 下津井の花取り踊り 旧大正町内では、現在、「奥打井川」「中津川」「下津井」の3集落で「花取り」踊りが奉納されています。私はそのうちの2つを踊らさせていただくことができました。 まずは、10月25日。私の担当地区でもある「奥打井川」で踊りました。 奥打井川の花取り踊り 祭りの1週間前から、地区の神社に集まって練習しました。奥打井川の花取りは今年初めて挑戦します。昨年も踊った中津川とは違い、奥打井川の花取りは少し複雑で覚えるのが大変でした。祭り当日もうろ覚えの状態で、前の人の真似をしながらなんとか踊りきることができました。自身では、完璧に踊れなかったことの申し訳なさがありましたが、それでも地元の方から「よく踊れていたよ」と労いの言葉をいただけたことは嬉しかったです。 奥打井川の祭りから5日後。10月30日には昨年も踊った「中津川」で踊りました。 中津川の花取りで使う太刀 こちらは昨年も踊っているので、踊り自体は完璧に踊れたと思います。(それでも1か月前から少しずつ練習はしています) 中津川の踊りは、奥打井川より踊り自体は簡単ですが、体力的にとてもきついです。1番から6番まであるのですが、1番踊るごとに息がハアハアしてきます。すべて踊り終えた時には足がガクガクでした。 その約1か月後、11月25日。今度は下津井で花取り踊りがありました。こちらは私は踊ってはいません。しかし、四万十町の花取り踊りの中ではこの下津井の花取り踊りが一番美しく大々的だと思っています。その日は「牛鬼」も同時に行なわれるのですが、県内外からのカメラマンで集落が賑わいます。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 牛鬼 以上、3つの祭りを今回は紹介させていただきました。 今年は「奥四万十博」ということもあり、四万十町だけでなく関係5市町では様々なイベントが催されました。イベントを行うことは地域活性にとっても非常に良いものだと思います。ただ、一方でこうした小さな集落に昔から続いているお祭りを承継していくことも大切なことだと思います。私はこれからもこうした地域の小さなお祭りには積極的に参加していこうと思います。(祭りのあとにある宴会も楽しみなので…) 中津川の祭りの後の宴 ちなみに今回紹介した旧大正町内の3つのお祭りは、毎年同じ日に行なわれます。 奥打井川:10月25日 中津川:10月30日 下津井:11月25日 もし、興味のある方は来年是非お越しください。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA  

この記事を書いた隊員

小野雄介大正東部地区の地域振興
大分県出身。大学は愛知県。1年間の京都生活後、福岡県で就職。北九州市に4年。福岡市に8年間暮らした後、四万十町へ。趣味は読書、陶芸、体を動かすこと。因みに龍馬検定初級。
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