皆さん、こんにちは。
四万十町地域おこし協力隊 十和地区担当 炭焼職人見習いの笹倉です。
前回の投稿「
ミッション:炭焼職人見習い その2 ‐原木調達編1‐」に続き、炭焼職人見習いとしての活動を紹介していきたいと思います。
今回は炭の原料となる原木調達のお話です。
(※文中の画像の大半は師匠が作業を行っているものです。私が作業している様子をデジカメやスマホで師匠に撮影して頂く事は難しい為、ご了承ください…)
原料となる木(主に樫)は急斜面の山に生えていることが多く、このような急斜面をチェーンソー等の伐採道具を担いで徒歩で山を登ります。
お目当ての木を見つけたら伐採を行います。
高さ十数メートルある木を倒す為、伐採時には伐倒方向に人や物が無いこと等、周囲の安全に十分注意を払います。
切り倒した木の枝を払い、一定の長さに切り揃えます。これを玉切りといいます。
これはトラックで運びやすい長さに切り揃える為と、木を窯に入れる際に窯の天井の高さに丁度合った長さに揃える為の2つの意味合いがあります。
窯の天井の高さは奥と手前、左右では高さに違いがありますので、どれくらいの長さでどれくらいの量を切るかは自分の窯を知った上での経験からくる勘で行います。
玉切りした木を山の麓へ降ろしていきます。
運搬車などが使えない急斜面の為、人力で少しずつ木を落としていきます。
山の上のほうになるほど落としていく距離が長くなる為、これが結構、大変な作業です。
木をトラックに積み込み炭窯まで運搬します。
炭窯に置く際には木の長さ、太さ、用途に応じて仕分けしておきます。
窯の大きさにもよりますが、私の師匠の窯では大体、軽トラック3~4台分くらいが一回の炭焼に必要な原木の量になります。日数にして約2~3日ほど切り出し作業に費やします。