地域おこし協力隊のサッカーコーチとして

こんにちは。 サッカーを通じた子供の育成の任務に就いています前田大地です。   高知県の感染警戒レベルが非常事態になってからサッカーチームの活動は全て中止になりました。 本来でしたら、8月末に全国大会予選があったのですが延期となってしまいました。 感染拡大を抑えるために、練習が再開した際には、最大限感染対策をしていかなければならないなと感じています。   さて、私は今年度でこの任務の任期を終えます。   私の中では、毎日子供たちに向き合う怒涛の日々でしたが、この自粛期間で少し立ち止まって考えることができました。 特に町内にあるサッカーチームの窪川SSSでの指導についてです。 あの時子供たちにあんなことを言ってしまったのは本当に良かったのか。あの時、もっと厳しく接するべきだったのか、、、練習メニューは、、、等々。 考えたらきりがありません。 思い返してみると、私が子供たちと接する中で、最も口煩くいってきたのはチーム以外での行いについてです。 学校生活や家庭での行い、食事や睡眠、ストレッチ、自主練習などのことです。 中々チーム以外での行いは、コーチの力で簡単に変えることはできません。 ですが、少しだけでも変わってくれればと思い何度も言ってきました。 この自粛期間に町内を歩いていると、子供たちがリフティングやドリブル練習をしているのを度々見かけました。 二年前はリフティングが10回くらいだった子が熱中してリフティングを続けている姿や、練習に対して消極的だった子が友達を呼び出し練習を工夫してやっている姿を見ると、「暑い中、えらいなー」と思い、また「この任務に就いて良かった」と感じます。 子供たちの変化を見ていると、子供たちにとって良いコーチになれたかどうかは不安ですが、私自身はこの子供たちと共に歩むことができ良かったなと思います。     また、子供たちだけでなく、監督やコーチ、保護者の方々と協力してこれたことは一生の財産です。 毎回「皆さん熱いなー」と思います。 窪川SSSの前監督が植え付けてきたもの、現監督の新しく植え付けてきているものが、大人をそうさせているのだと感じます。 それら全ての方々が、「子供たちのために」という想いを持ち、その想いの強さから意見がかみ合わないこともありましたが、より良いものを作っていくことができてきてたと思います。 ラスト一年。 私にとっては何年も続いていくサッカー指導の一年かもしれませんが、子供たちにとっては一生に一度のその学年での一年です。 再開した後、少しでも良いコーチになって子供たちに会えるよう頑張っていきます。 そして任期が終えた後、地域おこし協力隊のサッカーコーチとしてやりきったと思えるようにしていきたいです。

この記事を書いた隊員

前田大地
前田大地
鹿児島県の高校を卒業後、高知大学に入学。大学在学時はサッカー部でプレーをしながらも高知県内の幼稚園児、小学生のサッカーを指導。また、大学4年生の時はサッカー部のコーチとカテゴリー代表を務める。幼稚園児の頃から続けてきたサッカーの中で学んできたことを、子供達に還元できるよう日々奮闘中。
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