こんにちは、十和地域担当の浦島です。
もしみなさんがひとり無人島に流され、
何かひとつだけ持っていけるとしたら、
何を持っていきますか?
今回は大道紹介の第三弾をお届けしたいと思います。
今回、訪問したのは大道地区でも最奥地にひとりで暮らしている
おばあさんのお宅を伺ってきました。
伺った理由は『イノシシなどにより害がひどいので一度見てほしい』と
いう話が役場の方にあったので伺うことになりました。
奥大道にある番所谷というところにあるお宅を訪問。
おばあさんは山頂にある一軒家で暮らしており、
普段は「モノレールに乗って上がる」という職員さんのお誘いを受けて
「おもしろそう」と思い同行しました。
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が、我々は”当然”徒歩で山頂を目指すことになるのです。。。
若い我々でも上るのに15分程度かかる道のりを上がると
家が一軒ありました。
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そしてお目当ての「モノレール」がこちら!!
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乗りたかった。。。普段はおばあさんの”足”として麓と山頂を繋いでいます。
着いて、早々 おばあさんのお子さんたちのお話を伺い、
「イノシシに荒れされている」という現場に向かいました。
現場は竹林となっており、イノシシがタケノコ目当てで掘り返している跡が
そこかしことにありました。おばあさんの話では「イノシシが荒らした結果、
地盤が緩み、土砂崩れが起こるんが怖い」という話でした。
たしかに、そこかしこで木が倒れたり土が崩れたりしていて、おばあさんの
気持ちもわからないでもないでした。
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ただ、たぶん木が倒れたり土が崩れたりしている原因は、
植林で増えた杉などが成長して日陰を作り土砂を支える植物が
育たなくなっているからではないかと思いました。
職員さんの話では「こういう状況にある山はいっぱいある」と
いうことでした。以前、木材に需要があった際に植林した木が
今は『経済性がない』という理由で放置されてしまっています。
なんか『木材』に経済性を持たせる方法があれば、
みんな こぞって伐採してくれるのでしょう。そして、
県土の森林率84%(平成26年度)の高知県はそれこそ
”大金持ちの県”になれるのではないでしょうか。
おばあさんは最後に「ここは離れたくない。住めば都だ」と
おっしゃってました。モノレールで上り下りしなくてはならなくても、
イノシシが出没してタケノコを食い荒らしても
『住み慣れた場所が都』なんだなと感じました。
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<きっと晴れた日は満点の星空を仰ぎ見ることができるでしょう>
表題の『月下独酌』というのは李白の漢詩です。
月と月が映す自分の影だけしかいない状況で酒を飲んでいる
詩です。自分には寂しさを感じる詩です。
おばあさんもひとり 都に住んでも”話をする相手”が
ほしいのではないでしょうか。