こんにちは、鍛冶屋見習いの菊池です。
普通の鍛冶屋なら絶対にしない、「えっ?そこからやるの?」
タイトル通りそこからやる話。
剣鉈、腰鉈の柄は山から切り出す。
柄なんて木工屋に頼めば良いと思うかもしれませんが勝秀鍛冶屋では柄にもこだわる。
鉈の太さやバランスを考え、例えば同じ6寸の鉈でも一丁一丁変える。
現代の作り方は柄に刃物を合わせる作り方です。
勝秀鍛冶屋では刃物に柄を合わせます。
生産効率を考えると絶対に前者ですが、どちらが良い製品なのかを考えると、私は後者だと思います。
なので私もこだわっていきたい。
今回は山師匠指導の元、樫【カシ】を一本倒す事になりました。
倒す向きを考え切り口を調整し、さらにワイヤーで引っ張ってコントロールします。
倒した後は細い部分は山師匠の炭木用に。
太いところは柄用に。
木目が細かくなかなかの太さ。
1メートルくらいに玉切りしましたがまったく持てない。転がし引きずりどうにか軽トラに乗せました。
今日はここまで。この量で250丁分はある、と鍛冶屋師匠ご満悦。
この後はさらに切って割る作業があり陰干し乾燥。
柄に使えるようになるには早くても3年だそうです。
自分の未来の為に!
山に囲まれた、恵まれた?立地にある鍛冶屋ならではの「えっ?そこからやるの?」の話でした。