フードロスについて~四万十の食の在り方~

こんにちは。   商品開発担当の山田です。   最近の活動をご紹介します。       皆さんは‘フードロス‘について普段の生活の中でどれほど意識しているでしょうか。   フードロスとはまだ食べられるのに様々な理由で捨てられてしまう食品の事をいいます。   家庭では賞味期限が切れて捨てられてしまったり、食べきれなくて捨ててしまったり。   事業を行っている場所では売れ残りを廃棄したり、少し傷がついている、見た目が綺麗じゃないなどの理由で廃棄したり。   日本のフードロスは年間570万トンあるといわれており、国民一人当たり毎日お茶碗一杯分のご飯(約124g)を捨てていることになります。(年間一人当たり45キロ)(令和元年度推計値)   非常にもったいないですよね。   日本では飽食の時代と言われ、様々な種類の食品が溢れ食べたいと思ったものがいつでも手に入りますが、その裏で飢餓に苦しみきれいな水も飲むことができない人たちもいます。   先進国に生まれ食に恵まれた私たちだからこそ取り組んでいかなければいけない課題であり、一人一人が意識し少しずつ行動に移していく必要があります。   最近は日本でも「SDGs(持続可能な開発目標)」が注目され、様々な企業が取り組みを行っています。   https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html       私も同じ協力隊の井上隊員と四万十町で農家さんの規格外の食材や廃棄される食材を使ってイベントを行おうと企画しています。   地域の農家さんでは現在柚子や里芋、万次郎かぼちゃなどの規格外やB級品が出ています。 それらを加工して柚子ピールや柚子みそ、柚子胡椒、里芋団子、かぼちゃスイーツなどを作ってイベントで販売したいと思っています。   現在試作中です! 柚子ピール(これにチョコをつけて販売する予定です。) 里芋の白玉入りぜんざい 里芋胡麻団子と里芋プリン 里芋の親芋コロッケ スイートポテト 万次郎かぼちゃのバスクチーズケーキ     農家さんから譲ってもらう規格外の食材はコンテナで大量に頂くのですが、傷などがついているものは傷みが早くすぐに腐ってしまうので、素早く加工しなければいけないのが大変ですが、下処理をして冷凍し長期保存ができるように工夫しています。   傷がついている柚子 規格外のじゃがいもと里芋 へたのない万次郎かぼちゃ     傷がついているものや形が悪いものはペーストなどにして使えば気にならないので、ペーストにして冷凍してお菓子などに使用しています。     この規格外の食材はごく一部で、四万十町では他にもねぎ、にら、鮎なども大量にあります。 廃棄するのはもったいないと分かっていても、地域の農家さんや企業では加工する人手も場所もない、そこまでの余裕もないという声もあります。     その課題を私たちが解決策を考え、地域のみなさんと協力し引き継いでいってもらえるように活動していきたいと思います。       早くも協力隊期間は残り1年5か月ほど。     地域の皆さんに四万十町に来てもらってよかったと思ってもらえるように、自分なりに精一杯がんばっていきたいと思います。  

この記事を書いた隊員

山田佳苗
山田佳苗
地元京都の洋菓子店とカフェに約4年勤務。自然豊かな田舎町にあこがれ、山、川、海、全て揃う雄大な四万十町の景色に惹かれる。お菓子づくりの経験を活かしながら、地域と幅広く関われる、地域おこし協力隊を知り応募。現在、道の駅あぐり窪川で四万十町の食物や食品販売の知識を学びながら、お菓子を通じて地域を美味しく盛り上げるために日々活動中。
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