鉈の銘 (なたのめい)

こんにちは、鍛冶屋見習いの菊池です。 私の師匠である勝秀鍛冶屋は山林用の鉈が主力製品で、今でも山師の方を中心に多くの注文を頂いております。 それらの鉈には必ずこのような銘(めい)が切ってあります。 みなさんは読めますか? f:id:kajiya40010:20160525221758j:plain 「土州勝秀」 言われてみれば読める気がしますが、なかなか読める人はいないと思います。 私も読めませんでした。 「鉈は銘を切らな格好がつかん。」と師匠は言います。 土佐の鍛冶屋は銘を切る鍛冶屋が多くあったと聞きました。しかし現代では刻印に代わってしまったか、専門の銘切士に依頼していると思います。 当然私も「土州勝秀」を刻むわけですので、覚えなくてはなりません。f:id:kajiya40010:20150601213612j:plain この「銘切りタガネ」一本で銘を切っていくのですが、ハンマーでまともに打つことも出来ない私にとって、この小さな的を強弱のコントロールをしながら刻んでいくなんて、いつになったら出来る様になるのでしょう。 しかし練習をしないと始まりません。 銘には書き順があり、違う書き順で切ると格好悪くなります。 まずは「字」で格好良く書ける様に練習して、それからタガネの打ち方を練習したいと思います。 f:id:kajiya40010:20160525225803j:plain  
Pocket

コメントを残す