こんにちは松葉川担当の松葉川健一です。
今回は2019年2月9日に行われた
「第2回よねおく会議」についてご紹介いたします。
よねおくとは
よねおくは、米奥小学校を中心とした校区+αを象徴した言葉です。
米奥校区は登録有形文化財である一斗俵沈下橋や、松葉川温泉などの構造物をその土地に有するので、
松葉川全体にとっても思い入れと誇りを受けいれています。
そのため、今回の「よねおく会議」も、
米奥校区に限らず多くの松葉川の地域の方が参加する会議になりました。
第2回よねおく会議
よねおく会議は、
米奥小学校の学校運営協議会が主催となって開催される、
米奥の今後を地域の方のアイデアをキーにして考える会議です。
第1回のよねおく会議は昨年(2018年)の今頃に行われ、活発な論議と発表がなされた結果、
僕も月に1回ジャグリングを教えている、米奥小学校放課後教室「
よねっこ楽童」が誕生するきっかけにもなりました。
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第2回である
今回は、なんと
1年に5回の会議が予定されています。
よねおく会議の全体像
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前回のよねおく会議はよねおくに関することを何でも出していくワークを行っていたそうですが、
今回は、
学校運営協議会からある程度議題を提案して行われます。
・米奥について
・他の学校の事例
・学校と防災について
・地域と学校について
・米奥小学校のこれから
と、
よねおくを取り巻く様々な事柄をメイン議題として会議が行われる予定です。
米奥らしさとは?地域の魅力を再発見!
初回である今回は、米奥らしさ、をテーマに会議が行われました。
まずは、米奥の元校長先生であり、今も一斗俵沈下橋の
間伐材こいのぼりの着色指導を行っている
門田先生から、
基調講演として米奥小学校の学校運営協議会の歩みが紹介されました。
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間伐材利用の丸太こいのぼり
沈下橋夏まつりでの丸太松明ライトアップ
ツリーハウス
カヌー体験など
様々な学校と地域による取り組み、
そして2016年の
美の里づくりコンクールにおける審査員特別賞の受賞まで
米奥小学校学校運営協議会の歩んできた道が改めて紹介され、
新参者の私にはとても勉強になりました。
グループ会議
基調講演の後はグループ会議に入りました。
4つのグループに分かれて、米奥の良いところを
モノ→コトを縦軸、過去→未来を横軸に付箋でマッピングしていきます。
各グループごとに発表・・・ではなく、各グループのマッピングを全員で見て色々な意見を出す過程を経て
それぞれのグループごとにさらにテーマをしぼってのふかぼりが行われました。
さらなるふかぼり
各グループのテーマは
・一次産業と環境
・あゆがいる
・達人がいる
・丸太こいのぼりがある
でした。
農業者の方、アユ釣りやカヤックや山歩きなどのアクティビティが人生の多くを占めている方、テレワークを行っている方など、
地域に居を構えるさまざまな実践者を要するよねおく会議は机上の空論にはなりえません。
こどもを地域で育てる
米奥小学校の学校運営協議会は2009年に設立されました。
文部科学省のコミュニティスクールという制度に乗っ取った組織で、県下3件目だったと聞いています。
以下
文科省のページより抜粋しました。
コミュニティ・スクールは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の6)に基づいた仕組みです。
昨年、
松葉川担当になった僕を米奥小学校と一番最初につないでくれたのは、
こどもをお持ちでない地域の方々でした。
こどもを核家族の小さい空間の中に囲い込むことなく、
四万十川を中心とした自然の中で、地域の達人たちと共に様々な体験を通して育む土壌が、よねおくにはあります。
逆にこどもたちの存在を通して、地域の共同体や誇りが維持され、高められる環境が学校協議会の活動を通して醸造されていると感じます。
今年も松葉川健一は、米奥小学校にますますコミットしてまいりますので、報告をご期待ください。
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米奥沈下橋夏祭りでのパフォーマンスさせてもらった記事です
額縁は松葉川地域の木工作家さんが作ってくれました
この記事を書いた隊員
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吉田 健一
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松葉川地域初の協力隊
大道芸人