こんにちは、菊池です。鍛冶屋見習いです。
四万十町、特に十和地区は山に囲まれており森林率が非常に高く、当然のように特用林産物の生産が盛んで、キノコやタケノコ、栗などが名産品となっています。
同じく特用林産物で盛んに生産されたもののひとつに、「木炭」があります。
昔は山に入り、木を切ってそこに炭窯を作り、木炭を生産し、また次の山へ、というように山を移動する木炭専門の生産者がいたそうです。
また個人で生産していた方も多く、今でもたくさんの炭窯が残っています。
なぜ炭の話をしているかというと、勝秀鍛冶屋では大量の木炭を使用するからです。
「鍛冶屋だから当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、近年木炭を使う鍛冶屋は少なくなりガス、電気、石炭が変わりとなっています。
鍛冶屋で使う炭は木炭の中でも「松炭」に限られています。
軽くてじんわりと燃え、なおかつ高温になる松炭は昔から刀を作る際には必ず使用していたそうです。
しかし松炭は一般の燃料用としては機能が低いため、ほとんど作られておりません。そのため、地域の方にお願いをして作っていただいています。
その方も御高齢。
将来を考え、自ら作りたいと思い勉強を始めました。
木材の窯への入れ方から火の加減、取り出しまで手伝いながら学んでいます。
出来る限り四万十町産にこだわり、機械ではなく自分の手で作る事にこだわり、良いものを作りたいと考えています。
子供の頃を思いだします!拘りある風土を是非残し引き継いでください!