今年8月に罠猟の免許を取得したものの、狩猟に関してはまだ知らないことの方が多いのが現状。 そこで先月、高知県香美市で行われた”鳥獣対策まるわかり体験会”へ参加し、その知識をより実践的なものへと深めてきました。
鳥獣対策まるわかり体験会とは
この体験会は、鳥獣被害対策に取り組む意欲のある者を発掘・育成することを目的としていて、農林水産省の交付金により全国8カ所(千葉・長野・高知・鳥取・岐阜・京都・石川・熊本)で開催されています。 私の参加した高知県香美市の体験会では、まず高知県鳥獣対策課から県内の鳥獣被害状況等の説明がされた後、ICTを活用した遠隔捕獲監視装置の説明、さらに実際にフィールドで猪の捕獲方法や解体現場の見学までを行いました。 一日を通して狩猟の基礎から実践的なことまでを学ぶことができ、免許を取得したばかりの初心者の私でも分かりやすく受講できました。
一日の流れ
◆スケジュール
9:30 受付開始
10:00 集合(道の駅美良布)
10:15 鳥獣被害対策講習会(香北自然公園)
・県内の鳥獣被害状況等説明(高知県鳥獣対策課)
・捕獲方法等の説明(香美市役所農林課集落支援員鳥獣対策担当)
10:45 フィールド体験
・ICT(遠隔捕獲監視装置)の説明
・捕獲方法デモンストレーション
11:30 ジビエ料理の試食(おすそ分け食堂まど)
12:30 ジビエ肉加工処理施設(高知ジビエ工房)視察 、猪の解体実演
14:00 担当者との意見交換・質疑応答
15:30 解散(道の駅美良布)
午前中から始まって昼食にジビエ料理を頂き、午後は高知ジビエ工房の見学などを含めたボリュームたっぷりの体験会。 参加者には、大学教授や他県の地域おこし協力隊員などもいらっしゃり、意見交換などの交流も行うことができました。
体験会の様子
午前中のフィールド調査では、ICTを活用した鳥獣の遠隔捕獲監視装置の説明の他、実際にこの日の早朝にかかったイノシシ3頭の捕獲方法デモンストレーションが行われました。
また、お昼には実習地近くにある”おすそ分け食堂まど”さんにて、ジビエ料理の数々を頂きました。 こちらの食堂はフードロスなどの課題解決に取り組み、高知のおすそ分け文化に着目したとてもアットホームな素敵なお店です。
午後からは香美市にあるジビエ肉加工処理施設(高知ジビエ工房)に移動し、イノシシの解体現場を見学しました。 解体方法一つとっても様々で、改めて猟の奥深さを実感しました。 施設までの移動中は他の参加者の方とも交流でき、狩猟を通じてまた新たな繋がりができたのも良かったです。
窪川猟友会青年部の立ち上げ
また今月に入り、町内では猟友会青年部が発足しました。 メンバーは仁井田、松葉川、窪川の他、高知市内の方も含め20代から40代の10名程が集まり、私も副部長として関わっていくこととなりました。 罠の作り方やかけ方もまだまだ勉強中ですが、今後体験プログラムとしてのコンテンツ化も視野に入れて楽しみたいと思います。
この記事を書いた隊員
- 大学に在学中、地方における様々な問題を肌で感じ、地域の為に自分の力を試したい!との思いから新卒で地域おこし協力隊になることを決意。日本全国の募集の中で、今まで行ったことのなかった四国の特に四万十町の自然豊かな土地に惹かれ、応募に至る。地域の方々にとってなくてはならない存在になれるよう、日々奮闘中。
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