こんにちは!
観光振興業務支援担当のあべあずさです。
前回、四万十町下道~下津井に位置する、
<世界的有名アーティスト作品が点在する「森の美術館」2/28まで期間限定オープン>
についての記事を書きました。今回はその後のお話しになります。
土佐大正駅発着の無料送迎バス運行は終了ですが、もともと入場料などの設定はありませんので、
イベント終了後も自由にトレッキングロードとしてお楽しみいただけるネイチャースポットです。
※好評につきイベント期間が延長されました。作品は2023年3月末まで展示される予定です。
アーティスト in レジデンス
わたしには東京で知り合った、四万十市出身の友人がいます。
いま住んでいるのは四万十町ですから、お隣の市になります。四万十市と四万十町。
移住先に高知県をピックアップしなければおそらく同じ名前のcityとtownがあることには
まったく気づかなかったことでしょう。
それはさておき、帰省中だった友人との会話も弾み、
ひょんなことからアーティストのご紹介をいただくことになりました。
事務局がオフィシャル招致したアーティストは既にいましたし、
移住したての私にははじめてのコミュニティでその門をたたくことがやや憚られる、
といったのが正直なところ。
しかしながら、目の前にやってきた「縁」。せっかくこんな素晴らしい企画があるのだから、
これは、ひとつ繋いでみよう。
そんな気持ちでやりとりが始まりました。
Follow your heart.
作品名はFollow your heart.
Artist Toshifumi Kakiuchi
New York – Kyoto
心臓に描かれる細部には、
心に活力を与えるenergyfactoryや心の扉を開こう。
外部の思考に左右されずに自由な発想で生きてもらいたい。
そんなメッセージが込められています。
ひとりのアーティストを介して、またひとりのクリエイターに興味を持ってもらう。
こうして「森の美術館」は大勢ではないけれど、興味を持っているコアな方へ
この土地の魅力をお届けできたように感じます。
余談ですが、わたしが最近甘酒販売をして最初に売り上げたお客様は
「森の美術館」帰りの若いカップルでした。
実際に歩いてみた印象をアタマに浮かべながら接客するのとそうでないのとでは、
会話の深さも変わってきます。学びが繋がり、純粋に嬉しい!と感じた瞬間でした。
イベント開催中は、協力隊の鳥海隊員とともにネイチャーガイドとして
お客様をご案内することも何度かあり、行政も住民も手が行き届かないところは
協力隊の出番と言えます。(生活補完的な意味合いではありません)
※TV放送関連
さんさんテレビ放送 「わがまま!気まま!旅気分」3月18日 19時~
(BSフジ3/19 6時~)
住み継がれる集落
徳島大学の田口準教授による「住み継がれる集落」という考え方について学ぶ機会があったのですが、
道路状況が改善し、都市部と山間部と行き来できるようになったいま、
最終的なゴールは定住ではないと感じます。
それよりも一定量の人口が循環してより良いものが生まれることの方がはるかに有益だと思うのです。
今回わたしはこの「森の美術館」をとおして、四万十町の下道~下津井に集落があることを知りました。
遠巻きながらプロジェクトに関わることで、これまで出逢うことのなかった方と接点が生まれました。
新しい視点を持つきっかけを持つこと。
それは、最初、違和感を感じることの方がほとんどなのかもしれませんが、
なにか変化がやってきた時に、それを受け入れる思考を持ち合わせているかどうかで、
その後の未来が変わるように感じます。
アーティストインレジデンスとは・・・
アーティストにとっては普段の生活から離れることで制作に集中できるだけでなく、
文化の違いを超えて、そこでの生活や交流から刺激を受けながら、
新たなインスピレーションを得たり、制作の原動力としたりすることが期待できます。
人脈のネットワークを広げることができるという特徴もあるかと思います。
一方で、招聘する側の自治体や地域にとっては、制作過程におけるアーティストとの交流や、
地域の魅力の再発見などのメリットがあります。
それまで不便と感じていた狭い道も、古い家屋も、
アーティストは作品を通してプラスの資産を生み出し、地域の資源を明らかにしてくれます。
わたしにはこの作品の心臓のブルーの血管が、町内を蛇行する四万十川に見えました。
いつかこんな四万十マップができあがることを密かに期待しているのですが、
その後のお話は、またこちらのブログでご報告できたらと思っています。
今年は瀬戸内芸術祭2022も開幕。今回のプロジェクトをきっかけにアートによる地域づくりを広げていきたいです。
百聞は一見に如かず。
自分の目で見て、聞いて、たしかめる。
まずは、いろんな地域に足を運び「知ること」これが第一歩だと思っています。
これから着任される皆さん、そして四万十町へ来町される皆さん、ぜひお待ちしています!
この記事を書いた隊員
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