ホタルの短いようでながい生涯?

ホタル記事ラッシュですが続けて… ホタルは卵から成虫になるまでに約1年~2年かかるそうです。 生涯のほとんどを水の中で過ごし、成虫になってからの命は2週間ほどしかありません。 そいえばセミもこんな感じだったなと思い調べてみると 土の中に6年→地上に出て約10日くらいの寿命とのことでした。(みじか!) 「幼虫の期間がやたら長いうえ成虫になったらすぐ死ぬ謎な人生(虫生)」と思ったけど たぶんこれは人間の価値観でしかなくて、 きっとホタルやセミにとっては幼虫時代の生活がメインであり 成虫になってからの生活はひたすら光って鳴いて、いそがしく繁殖行動をするためだけの期間‥のようです。 ホタルの成虫にいたっては、口が退化してるため食事ができないそうで 夜露と幼虫時代に蓄えた養分だけで生きるらしいです。 これすごく過酷だけど、単に短くて儚い生涯!とかわいそがるのも違うような気がしてて だってホタルをはじめとする昆虫たちは、繁殖活動に向けた準備に一生懸命、時間と命をかけているんですよね。 準備8割・本番2割、という言葉があるけども 昆虫たちは想像を絶する準備期間を経て地上に出てきています。そう考えるとエラい。 人間だって なにかを楽しみにしてる時間とか、準備してる期間が一番大変だけど充実感があって楽しい!! て思うこと、あるじゃないですか。 だから成虫になってからの時間は短くとも それを夢見てじっと水や土の中にいる昆虫たちにもそういう幸せがあるのかな なんて思ったりもしました。

 

そもそもなぜこんなこと考えたかというと、先日体験した下津井ホタルの遊覧船できれいなホタルを見ながら そいえばこのホタルたちの、残りの地上生活はもう短いんだなぁとふと思ったからです。 ホタルは強い光を嫌がります。 誰かが懐中電灯で照らしてしまったり、ホタルの密集した場所でフラッシュ撮影をしてしまった翌年は、ホタルの数が顕著に少なくなってしまう。と遊覧船を運行している大西さんが教えてくれました。 光にびっくりして繁みに隠れてしまい、そのままメスと出会わないまま 生涯を終えてしまうのでしょう。 これは悲劇。 デリケートなホタルの生態を守るためにも、ホタル観賞のマナーは守らねばなと思いました。

 

■下津井ホタルの遊覧船 運行期間:毎年5月下旬~6月中旬ごろ※要予約 料金:大人2000円/子ども(小学生以下)1000円 集合場所:四万十町下津井 下津井橋下の河原 時間:19:00集合~約2時間 予約/問い合わせ:大西さん(090-5276-1544)まで

この記事を書いた隊員

国廣 亜紀
国廣 亜紀
兵庫県の大学を卒業後、大阪で約3年働く。その後上京しグラフィックデザインを学ぶ。2年ほど芸能事務所にてWeb担当として従事した後、今までの経験を活かして高知の魅力を発信したいという想いで協力隊になる。自然と人が豊かな四万十町より、この土地の色々な魅力をお伝えしていきます。
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