四万十町で迎える2度目の夏は、地域おこし協力隊任期後に向けて行動中。

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昨年、22年ぶりに四万十町に帰ってきて迎えた初めての夏は、四万十町はもちろん、高知県の海や川を満喫しました。 しかし、コロナ禍で迎えた2度目の夏は、昨年と同様に夏を満喫することはできず、少しストレスの溜まる窮屈な思いをしています。 ただ、外出する時間が減ったことにより、余った時間を協力隊任期後に向けての時間に、さらに使えるようになりました。 そこで今回は私が現在、協力隊卒業後にむけて取り組んでいることをお知らせしたいと思います。

任期後は事業承継

一般的に地域おこし協力隊に着任する場合、活動期間中に地域のことを知り、任期後の定住に向けて着任地域での起業や、就職を考えられる方が多いと思います。 私の場合は少し特殊かもしれません。 着任前から任期後は母親が営んでいる喫茶店を事業承継し、定住につなげることを決めていました。 そのため、協力隊業務時間外は母親とともに喫茶店を営んでいます。 内装を修繕したり、レイアウトを変更したり、新商品開発をしたりと、やらなければいけないこと、自分がやりたいことは数多くあります。

内装を改装、レイアウト変更も

事業承継する喫茶店は窪川地域で40年、歴代のパートさんと母親が切り盛りしてきました。それにより店内には劣化している箇所や、ここ数年は母親が一人で営んでいたため、手がいき届いてない箇所が、私には数多く見えました。 私は協力隊着任前は、新規顧客を獲得するために内装やレイアウトを大幅に変更するプランを考えていました。しかし、母親とともに店に立ち、常連のお客様との会話や行動を観察すると、単純に新しく手を加えるのではなく、古くても残すべき箇所が見えてきました。 そのため、40年という喫茶店の歴史を大切に残しながら、現代の価値観や私がアパレル業界で培ってきたセンスを融合し、大幅にではなく少しずつ手を加えています。 内装 内装 Before                                                            After 内装 内装 Before                 After

新商品開発

内装やレイアウト変更とともに、新商品開発も必要と考えています。 大阪時代、飲食店運営とモーニングメニュー強化のため「パンとエスプレッソと南森町交差点」、ランチメニュー強化のため「ナンタラ~南インド料理~」の2店舗で働かせてもらっていました。近くに行った際はぜひ食べてみてください。とても美味しいですよ。 2店舗での経験と四万十町の豊富な食材を活かし、商品開発をおこなっています。

サンドイッチモーニング

モーニングメニューに追加するため、サンドイッチを試行錯誤しながら作り続けています。ボリュームがあるためモーニングだけでなく、ブランチにもいけそうです。 先日、四万十町の協力隊のみんなに協力してもらい、試食会をおこないました。フィードバックを通して進化させ続けます。 サンドイッチ サンドイッチ

スパイスカレーランチ

ランチメニューはカレーを作り続けています。サンドイッチもそうですが、カレー作りに必要なショウガ、ニンニク、トマトや、メインの具材になる肉類や魚介類などの食材が四万十町には豊富にそろっています。さらに四季折々、旬の食材もあります。 こちらは近々、試食会をおこないたいと思っています。 カレー カレー

任期後の定住に向けて

昨年の4月に協力隊に着任して、この8月で1年5ヵ月。早いですね、3年任期の約半分が過ぎました。任期後の定住に向けて計画していたことは、現時点では半分もできていません。正直、焦りますが、四万十町の皆様の協力のおかげで少しずつ思い描いていた形ができてきました。 実は、店舗改装、レイアウト変更、商品開発において、四万十町の皆様には大変お世話になっています。捨てる、必要なくなったからと什器を譲っていただいたり、改装に使う足場板を譲っていただいたり、採れたての野菜をいただいたりと、大変ありがたく使わせていただいています。 任期中は協力隊業務に真摯に向き合い、業務時間外は約1年半後、四万十町に魅力的な喫茶店が1件増えるよう、精力的に行動していきます。

この記事を書いた隊員

橋本貴洋
橋本貴洋
高校卒業後、大阪市で専門学校を経てアパレル販売会社に勤務し、その後独立。移住セミナーに参加した際に地域おこし協力隊制度を知り、地元の魅力を伝える業務に関心を持ち、応募を決意。四万十町での18年、大阪市での22年の生活からの地元の目線、外からの目線を合わせて地域活性化に取り組めるよう、まずは自分の知らない四万十町を知るべく活動中。
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